Eラーニング・プログラム 第13回

音声信号レベル(その2「ラインレベル」)

(2)ラインレベル

CDプレーヤー、DVD/BDプレーヤー、テレビなどの入力(Input)端子、出力(Output)端子は、音声信号をラインレベルでやりとりすることを前提に設計されています。

ラインレベルもやはり通常は電圧で表します。

ざっくり言うと、0.3V〜1.5V程度の音声信号をラインレベルと呼んでいます。

マイクレベルが1mV(0.001V)〜100mV(0.1V)程度ですから、ラインレベルの方がはるかに電圧が高いことになります。

 

<業務用機器の基準ラインレベル>

業務用音響機器のライン入出力端子の基準レベルは、+4dBu=1.23Vと規定されています。

なお、0dBu=0.775Vと規定されているので、1.23Vという数値は、その基底から導き出される電圧値です。

 

<民生用機器の基準ラインレベル>

民生用(=アマチュア用)機器のライン入出力端子の基準レベルは、-10dBV=0.32Vと規定されています。

なお、0dBV=1Vと規定されている一方、0dBu=0.775Vと規定されているので、dBuとdBVを単純に足し引きして比較することはできません。

 

前回説明したマイクレベルとラインレベルの違いについては、以下のサイトの説明が簡潔でわかりやすいので、そちらを合わせて熟読してください。

https://www.shure.com/ja-JP/performance-production/louder/whats-the-difference-between-line-and-mic-levels