Eラーニング・プログラム 第10回

音色について(その2)

前回、基音の周波数が音程を決め、倍音成分の成り立ち方によって音色が作られる、ということを学びましたね。

今回は、実際に、さまざまな楽器音をスペクトルアナライザー(周波数分析機)にかけた結果のグラフを見てみましょう。
下のリンクを開いてみてください。

各種楽器音の周波数スペクトル

ご覧のように、各楽器で演奏者が基音の周波数を弾いたり吹いたりすると、その整数倍の周波数に倍音成分が勝手に立ち上がってきているのがわかりますね。

これらの基音と倍音を一緒に聴くと、我々は「ヴァイオリンのラ(A)の音だな」「クラリネットのミ(E)の音だな」というように感じることができるのです。

リンクの1ページ目の解説を念頭に置いた上で、ぜひじっくり時間をかけて、それぞれの楽器のスペクトを眺め、いかに楽器の音色とスペクトルとが関係しているかを感じ取ってみてくださいね。