Eラーニング・プログラム 第11回

マイクロホンの種類

マイクロホンは、空気中を伝わってくる音(=空気振動)をキャッチして、その振動を電気(=音声信号)に変換する「変換器」です。

空気振動を電気(=音声信号)に変換する方式にはいくつかの種類があり、その変換方式の違いで、マイクロホンを数種類に分類することができます。

また、マイクロホンには「指向性」と呼ばれる性質があります。これは、「どの方向から来た音をよりたくさんの電気(=音声信号)に変換するか」という性質のことで、マイクロホンによって、その指向性が異なっています。あるマイクロホンは、前方から来た音を、側方や後方からの音よりもたくさんの電気に変換しようとするし、あるマイクロホンは360°いかなる方向から来た音も等しく電気(=音声信号)に変換しようとします。この「指向性」も、マイクロホンの分類基準となります。

 

<変換方式の違いによる分類>

1. ダイナミック型マイクロホン

電源不要。構造がシンプルなため丈夫で壊れにくい。入力感度はそれほど高くない。安価。

 

2. コンデンサー型マイクロホン

+48Vのファンタム電源が必要。衝撃、埃、湿気に弱くデリケート。入力感度が高い。周波数特性(原音を電気に変換した時の忠実度)が高い。高価。

 

3. リボン型マイクロホン

電源不要。ナチュラルな音質が特徴。感度は低い。風圧に弱い(故障しやすい)

 

以上の3種類が、現在、実用化されている代表的なマイクロホンとその特徴です。

 

<指向生の違いによる分類>

1.  単一指向性

一方向からの音をより多く電気(=音声信号)に変換しようとする性質を持つマイクロホン。

 

2.  双指向性(=両指向性)

マイクロホンの両サイドからの音をより多く電気に変換する性質を持つマイクロホン。

 

3. 全指向性(=無指向性)

マイクロホンを取り囲む360°全ての方向からくる音を等しく電気(=音声信号)に変換しようつする性質を持つマイクロホン。

 

マイクロホンの種類についての概要は以上ですが、これらを写真付きで詳述しているサイトがたくさんあります。

中でも、音芸卒業生が活躍するオーディオテクニカさんのサイトが、痒い所に手が届く記述で読みやすいと思います。

ぜひ、じっくり読んで理解してください。

 

https://www.audio-technica.co.jp/microphone/navi/whatis/